不良中年は楽しい

嵐山光三郎-その1

この作家には青森空港で見かけたことがある。まだ、TDA(東亜国内航空)の飛行機が飛んでいた頃で、確か夏だったはずだ。その時、彼は、確か、パナマ帽に、パパスのアロハシャツに、綿の夏の白いコットンパンツで、口髭を蓄え、サングラスをかけ、歩いていた。肩に、革のボストンバッグを持って。かなり、粋な格好だったのを覚えている。どう見ても、タダモノではない。顔色も日焼けして、血色の良いこと。こやつ、やるな、という感じだし、目立っていた。浮いていた。こいつ、本当に、不良中年を遊んでいるなという感じだったな。

この男、老いてから、益々、元気。作品を精力的に発表し続けている。中年どころか、老年になって、ここまで本を出すかと言うくらい、凄い。精力絶倫である。老いてからの頑張りぶり、絶句。この男、エッセイだけでも不良定年に移行し、今では追悼文エッセイまで書いている。死に方も不良を極めるべしと言うことか?

話は戻るが、その時、「不良中年は楽しい」というエッセイは前から読んでいたので、すぐに彼だと分かった。そして、彼のエッセイの意味や事実が本人を見て、すぐに理解できたのだった。

続きは、嵐山光三郎その2へ。

投稿者: 41hopper

映画小説漫画を愛するアンクルオタッカー

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう